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秘教治療

アリス・ベイリーの秘教治療を紹介しつつ、ヨガの先生の教えを回想する。霊治療、光線エネルギーのまったく新しい知識を織り込んでいきます。エーテルについての知識を広めることを目的としています。

初めてのダルシャン(3)

にわかには、信じがたいことで、私はフト天井を見上げて、ときどき飛び交っているハトたちが、フンを落とすのだが、あのフンが誰の頭に落ちるのか、サイババはそんなことまで御存知なのかな、と考えていた。
 ホールの大理石の床は、私たちが座って待っている間は、赤いサリーをまとった、腰の曲がった老婆が絶えずほうきではいている。砂ぼこり一つ落ちていない、その床の上に、持参したクッションを敷いて安楽座法(注32)で座って待つこと、二時間弱。その間には、五十人ぐらいの集団の人々が、横五人、縦十列ぐらいに隊列を組んで、ホール正門の左側の入口から、なんかのマントラム(注33)を輪唱しながら行進していく。イスラム教のコーランの咏唱を思い出させる朗々たる発声である。その人たちが、ホールを横切って、どこかに姿を消すと、今度は、ホールを取り囲んでいる周囲の道路を、一群の女性たちが、タンバリンと太鼓を叩いて現地語によるバジャン(注34)を歌いながら、行進していく。周囲の道路は一メートルほどホールの床よりも低く、ホール際の壁は腰ぐらいの高さがあるので、彼女たちの姿は、目にすることはできない。タンバリンの音楽と歌声だけが聞こえてくる。
 ホール正面の祈りの部屋、マンディール(注35)では、女性たちのもの静かな祈りのバジャンが、ずっと持続している。その声が途絶え、しばしの静寂が訪れる。やがて空が白んで来て、夜が明けようとする頃、ホール正面の鐘がカーン、カーン、カーン、、、と鳴らされる。
 その鐘がなり終わると、ホールに居る人たち全員が一斉に
 「オーム、オーム、オーム、、、」。
 と唱える。一斉とはいうものの、少しずつ、ずれが生じていて、遠いところから聞こえてくる低い声のオーム(注36)の響きを聞きつけると、それに合わせるようにして、私たちもオームを唱える。自然にいくつかの輪唱方式となって、オームがホール全体に響きわたる。それもやんで、一瞬静寂が訪れる。
 突然、スピーカーから、録音された音楽が流される。その音楽が合図であった。人々の頭が、一斉にある方向に向き、その方向を見ると、鮮やかなオレンジ色のローブに身を包んだサイババの小さな姿が目に入ってきた。サイババが移動するたびに、ちょうど海の波頭のように、人々の頭が脈動する。頭を動かさずにいると、サイババが柱の陰に入ってしまうときには、そのときの動作を見落としてしまうことになる。飯島先生は、そんな私を見て
 「サイババ様から目を離してはいけません」
 と教えてくださった。
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  1. 2010/08/11(水) 02:33:04|
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