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秘教治療

アリス・ベイリーの秘教治療を紹介しつつ、ヨガの先生の教えを回想する。霊治療、光線エネルギーのまったく新しい知識を織り込んでいきます。エーテルについての知識を広めることを目的としています。

プッタパルティの最初の夜

部屋を見るなり、安田さんが驚きの声をあげる。このような部屋で過ごせるのは、天国の生活に等しいと。確かに、バス旅行の途中で目にした農民たちの住居は、椰子の葉で屋根を葺いただけの家畜小屋と変わらぬものであった。
 安田さんが以前に一人で来た時には、倉庫のような所に何人もの人が雑魚寝をしたということで、ベッドもなかったそうである。後日、そのような建物を目撃することになる。見れば、この部屋にはベッドもあり、その上にクッションのよくきいたマットが敷いてあるし、シーツはきれいである。
 インド人で安田さんと顔見知りの人が、懐かしそうに安田さんに話しかけ、安田さんが「ゴム草履が欲しい」というと、早速、新しくできたショピングセンターに私たちを案内してくれた。
 そのインド人にとっても、新しいショッピングセンターが自慢らしく、私たちを案内する足取りは速く、声は興奮気味である。
 そこで、私は真っ白いクルタパジャマ(注27)を二着購入した。一着あたり百二十五ルピー(注31参照)である。驚くほど安い。一ルピー三円で換算すると、日本円で三百七十五円ということになる。インドにいる間はこの服装一本やりである。他の服をきる必要がない。
 買物が終わると、私たちは何処かの部屋の方式に倣って、はきものは入口で脱いで、部屋には足を拭いて綺麗にしてから入ることにした。これは日本式と言える。外国の人々は室外と室内を区別せず、常に土足のままである。部屋の中に砂ぼこりが持ち込まれるので、我々日本人にはなじめない。私たちはすべすべに磨いたコンクリートの床に雑巾がけをして、砂ぼこりを取り除いた。そして、湯はなく水だけのシャワーを浴びてさっぱりとした。
 夕食は、西洋キャンティーン(注28)でとることにした。二人して、そこに行ってみると、京都から来られた飯島先生といっしょになった。飯島先生の名刺をいただいて驚いてしまった。
 先生は、京都の某有名大学の美術科の名誉教授であり、○○会という美術協会の会長さんである。ずんぐりした体型。歳は七十二歳。仏像の表情に似た穏やかで、ふっくらとした頬が印象的である。飯島先生と安田さんとはすでに何度もアシュラムでいっしょになっている様子で、二人は懐かしそうに話しておられた。
 私の方は、一日中バスにゆられていたのに、昼食はと言えば、インド人のガイドが出してくれた小さなバナナ二本だけで、相当に空腹になっていた。それで、食堂でセバ(奉仕で給仕を行っている人のことをこのように呼ぶ)の人から、手渡されたステンレス製の盆に、あれもこれもと、山盛りの料理をよそってもらった。それでもおよそ三十ルピーである。安田さんと飯島先生は十二、三ルピーぐらいである。私ひとり体が細いのに、食べる量が他の二人の二倍もあった。少々恥ずかしい思いをしていると、
 「初めての人は、多く取りがちになります」。
となぐさめの言葉をかけてくださった。
 飯島先生が、サイババの彫像制作途中に、心筋梗塞で心臓が停止し、六度も倒れ、救急車で病院に運ばれ、その度にサイババに命を助けて頂いたことを話してくださった。安田さんは、先生がサイババの彫像を制作された有名な方であることを知っていた。
 飯島先生の声は低く、そしてゆっくりと語る。魂に響くような声である。第四光線の魂(注29)、と私は心の中で思った。
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  1. 2010/08/06(金) 07:03:46|
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